先日、川辺の遊歩道を歩いていましたら、キンモクセイのよい香りが風に乗って漂ってきました。思わず周りを見渡すと今まで気づかなかったのですが、何本ものキンモクセイが花をつけていたのです。小さなオレンジ色の花を無数につけています。ついこの前まで川辺の遊歩道を飾っていた「サルスベリ」の赤い花のような見た目の華やかさは無いのですが、匂いの方でしっかりと自分の存在をアピールしています。

なるほど、と思います。花というと、つい見た目の美しさや、花の色や大きさに目を奪われてしまうのですが、キンモクセイは見た目はとても地味な花です。でも目の見えない人にもそれと分かるように、また道路からは家の陰でその姿が見えなくても「わたしはここにいるよ」と、その存在が分かる生き方を選んでいるのです。キンモクセイは一年365日の中で、花が咲いて芳香が流れ出すほんの数日だけしか人々に気づかれない存在であっても、毎年変わらない香りを届けてくれるのですね。

多くの人が「わたしは誰にも認められない」、「自分はみんなから無視されている」と人知れず不満をつのらせているのではないでしょうか。人は目に美しいものに注目が集まるかも知れません、しかしほとんど目につかなくても、あなたの放つ香りに引き寄せられる人もいるでしょう。少なくともあなたをこの世に送り出して下さった神様は、目も鼻も耳もすべてを動員してあなたに心を向けておられるのです。

旧約聖書の詩篇の言葉を読んでみましょう。
たといその人が倒れても、
全くうち伏せられることはない。
主(神)がその手を支えられるからである。(詩篇37:24)

誰に気づかれなくとも、人から捨てられるような暗い道を歩くときも、神様が最後の最後まで見守って、手を差し伸べてくださるというのです。

あなたも聖書の言葉に聴く人生をはじめませんか。教会の電話番号は03-3642-4005です。教会では無料の聖書を用意しています。あなたもぜひ一度お越しください。木場深川教会では毎週、日曜、朝10時30分から礼拝のときをもっています。どなたでも参加できます。心からお待ちしています。