クリスマスの象徴の一つに、というより一番の象徴はクリスマスツリーではないでしょうか。クリスマスツリーにはいろいろなオーナメント(飾り)がついています。最近は単にツリーを飾るためと思って自分の好きな物を付けたり、七夕かざりと同じように思って、願い事を書いたものをつり下げたりする人もいるようですが、違います。クリスマスツリーには聖書からとられた飾りや、教会の大切な教えを示しているものを飾っているのです。
ツリーのてっぺんにある星は東の博士たちをイエスさまのもとへと導いた明るい星、先の曲がった杖のようなものは、最初にキリストを礼拝した羊飼の杖です。東の博士たちがイエスさまを礼拝しにやってきたときに献げた贈り物もあります。これらは聖書の記述からとられたもので、クリスマス物語を視覚的に現しています。しかし、その他にクリスマスツリーに必ず付いていて、クリスマスとどういう関係があるのだろうと思わせるものがあります。それは赤いリンゴの形であったり、リンゴの代わりにきれいなボール状のオーナメントがいくつもぶらさがっています。緑のツリーに赤いボールが映えるからというわけではありません。実はこのリンゴこそがクリスマスツリーの原点であろうと考えられているのです。
クリスマスが喜びの祭典である意味は、エデンの園で神さまに背いて、罪ある存在として死を背負って生きている人間を、身代わりの死によって、もう一度神さまの前に生きられるようにと、救いを与えて下さる救い主イエス・キリストの降誕にあります。もちろん聖書にはエデンの園での背信の木の実がリンゴであるとは記されていませんが、クリスマスツリーのリンゴや赤いボールはエデンの園で失った神さまとの関係の回復を象徴するものだったのです。
ヨーロッパなどではクッキーを飾ることもありますが、最初これは十字架で身代わりとなって下さったイエスさまの身体を表す聖餐のパンでした。このリンゴとパンはクリスマスの象徴というより、わたしたちがクリスマスに思いを馳せなければならない大切なことを指し示していると言えるでしょう。
ヨハネによる福音書はこのように言っています。
この言葉(キリスト)に命があった。そしてこの命は人の光であった。
光はやみの中に輝いている。そして、闇はこれに勝たなかった。
神さまと共にある真の命の回復こそがクリスマスが示している中心です。

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