ロシアの文豪レフ・トルストイの作品の中に「人は何によって生きるのか」という短篇小説(民話)がある。ひとりの天使が天から舞い降りてくる。ひとりの女性のいのちをとって天に携えあげるためである。ところが、女性は言う、「天使さま、私のいのちをとらないでください。私は双子の赤ちゃんを産んだばかりです。夫は二週間前に事故で亡くなりました。この子たちには家族もなければ親族もいないのです。私が死んだら、この子たちは生きて行くことができません。」天使はいのちをとることをためらい、天に帰って行き、神に報告する。「この女の人は気の毒な人で、生まれたばかり子どもたちは生きて行くことができません。・・・・」
 
 神は言われる、「あなたは何もわかっていないのだ。即刻、彼女のいのちを携えあげ、地上に行って三つのことを学んできなさい。」その3番目の課題が「人は何によって生きるのか」であった。果たして、生まれてまもなく母を失った双子は生きて行けるのか?・・・・生きて行けるとすれば、この子たちを生かすものは何なのか?
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聖書の言葉
 「神はそのひとり子を世に遣わし、彼によって私たちを生きるようにして下さった。
それによって、私たちに対する神の愛が明らかにされたのである。」ヨハネの第一の手紙4章9節