今月11月15日(日)午後3時から私たちの教会で、ミニオルガンコンサートが開かれます。「ミニ」としているのは、1時間ほどの短い時間で、気軽に音楽を楽しもうとしているからです。このオルガンは大規模な装置があるパイプオルガンではありません。ヨーロッパで開発されて、パイプオルガンに近い音を出すことが出来る電子オルガンです。いくつかのブランドがあるのですが、私たちの教会にあるのは「カントール」というオルガンで、教会での演奏のために作られています。普段は礼拝の賛美の伴奏として使っているので、それだけではもったいない代物です。それで時々オルガン曲を弾く演奏会を持っているのです。
 教会で(パイプ)オルガンを使うようになったのは、二千年の歴史の中で、千年近く前からですが、今ではすっかり教会には初めから付きものだと思っている人も多くいます。
 ところで「オルガン」という言葉は(生物の)「器官」や意味しますが、(パイプ)オルガンは正に息をする生き物が、様々な器官を用いて音を出すようなものです。永遠の命を歌う教会にふさわしい楽器なのかも知れません。聖書はまた私たちについて、「わたしたちは、生ける神の宮である」(コリント人への第二の手紙6章16節)と言っています。クリスチャンになるということは、今も生きておられる神様のお宮になると言うことなのだ、というのです。どこか名のあるお宮に行かなければ神様に会えないのではありません。他でもない、この私の身体は神様が宿ってくださり、神様の生きた器官として、「オルガン」として神様の音色を奏でるものに変えられるというのです。それまでは自我という「ガー、ガー」という耳障りな雑音しか出せなかった者が、心地よい、人の心を和らげ、平和をもたらす音色を出す者へと変えられていくのです。
 またオルガンという言葉は英語となって、最近では「オーガニック野菜」などと呼ばれて、人間が造り出した化学肥料ではなく、自然の生物が造り出す肥料によって作られる物にも広く使われるようになりました。生物を形作っている有機物(organic matter)によって作られるものという意味ですが、人間は本来オルガン的な存在であることを気が付き始めたのでしょう。だからオルガンの音色には心安らぐのかも知れませんね。

木場深川教会では、あなたの来会をお待ちしています。
日曜日午前10時30分からの礼拝にはどなたでも出席することが出来ます。