木場深川教会には、以前から近所の人たちから「ザクロの教会」と呼ばれていたように、玄関にザクロの木が植わっています。幹は10センチもないほどなのでそれほど大きな木ではありませんが、今年も12個の実をつけました。去年も同じくらいの実がなりましたから、これくらいが精一杯なのかも知れません。段々赤みが増して、それらしくなってきているのですが、よく絵で見るように、実が割れて中の真っ赤な種子の部分が現れるにはまだ大分かかりそうです。
聖書でもザクロが出てきます。それは今から約3000年前にソロモン王によって立てられた、エルサレムの神殿の柱を飾るモチーフとして使われていました。
もちろんその意味は、実の中に透き通るように美しいたくさんの赤い実をもっていることから、子孫繁栄を願ってのことです。しかしザクロは実の中に種をたくさん持っているというだけでなく、熟すると割れて中に見える透き通る真っ赤な種子の美しさが魅力です。単に子孫が増えるというだけでなく、どのような子供なのかも大切な問題で、世の多くのお父さん・お母さんの苦労するところです。数千年昔の親たちもやはり子育てには悩んだようで、聖書には青少年に向けての教えと思われる言葉が多く残されています。人生の知恵の言葉を集めた「箴言」と言われる書の中からいくつかを読んでみましょう。
あなたの手に善をなす力があるならば、
これをなすべき人になすことを差し控えてはならない。
あなたが物を持っているとき、その隣人に向かい
「去って、また来なさい。あすそれをあげよう」と言ってはならない。
箴言3:37-38
油断することなく、あなたの心を守れ、
命の泉は、これから流れ出るからである。
箴言4:23
これらの言葉には、「わが子よ、わたしの言葉に心をとめ、わたしの語ることに耳を傾けよ」という父親の言葉が添えられています。現代の親は、果たしてこのように子供にさとす言葉を持っているのだろうかと自戒させられます。
木場深川教会では、あなたの来会をお待ちしています。
日曜日午前10時30分からの礼拝にはどなたでも出席することが出来ます。