今年のアドベント第一主日(日曜日)は11月29日でした。その日の朝日曜学校の子供たちがやってきて、先生たちと一緒にクリスマス・ツリーの飾り付けをしました。アドベントの始まる前に飾り付けをしてアドベントを迎える教会もありますが、わたしたちの教会はアドベントの最初の日曜日に飾り付けをしています。しかし子供たちの関心は、もっぱら最後につける一番上の大きな星をだれがつけるのか、ということのようでした。今年は昨年星をつけられなくて泣いてしまった子に最後の大きな星を付けさせてあげたようですが、来年はもう少し工夫をして選ぶようです。
ところでなぜクリスマス・ツリーの一番上に大きな星を付けるのでしょうか。この星は単なる飾りではありません。ツリーを目立たせる飾りなら、もっとほかの飾りでもよさそうですが、あれは星でなくてはならないのです。しかも大きく光ってなくてはなりません。
新約聖書のマタイによる福音書には、イエス・キリストがお生まれになった頃に大きな明るい星が空に輝いたとあります。それは一瞬の輝きではなく、何ヶ月か、あるいは1年ほど輝いたようです。天文学の好きな人は、それは超新星だったのだ、と思うでしょう。しかしそれが天文学的にどのような星であったのかはあまり問題ではありません。メソポタミアの学者たちは、その星を見て、世界を救う王の誕生を示すものだと考えました。その星はおそらく西の空に見えたのでしょう。学者たちはその星に導かれて現在のパレスチナ、エルサム近くのベツレヘムかあるいはもっと北のナザレ村まで行って、まだ赤ん坊のイエスさまに会い、礼拝したのです。星に導かれてイエスさまを発見したときの学者たちの様子を聖書はこのように記しています。
彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、
幼な子のいるところまで行き、その上にとどまった。
彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。
マタイによる福音書2章9-10節
クリスマス・ツリーの星は、イエス・キリストの誕生を指し示し、わたしたちはその星を見る毎に、喜びに満ちあふれるのです。全世界の人がこの喜びのクリスマスを過ごせる日が来ますように。
木場深川教会では、あなたの来会をお待ちしています。
日曜日午前10時30分からの礼拝にはどなたでも出席することが出来ます。