先日、東京の大手町に天然温泉の高級旅館がオープンしたとのニュースがありました。温泉そのものは2年ほど前に地下1500メートルで掘り当てていて、その時にも「東京の中心で天然温泉がでた」ということで話題になりました。もちろん1500メートル掘れば日本中どこでも温泉が出るとの話もありますから、不思議なことではないようなのですが、日本を代表する大企業のビルが建ち並ぶオフィス街ということで確かに話題性はあります。
 今もあるかどうか調べてはいませんが、もう40年ほども前になりますが、東京で働いていた頃、東京駅の地下に「東京温泉」というお風呂がありました。九州や山口県の瀬戸内側にはよく出張で出かけたのですが、夜行の寝台列車で朝早く東京駅に着いて、何度かその東京駅のお風呂に入ったことがあります。
とは言え、夜行列車で寝不足の上に、朝のお風呂でゆで上がって、その日はまるで仕事にならなかったものです。(注:調べてみたら八重洲口地下にあった男性専用のお風呂で、2007年の東京駅再開発時に閉店したそうです)
 それでもお風呂には、特に天然温泉には不思議な魅力があります。たぶんそれは、温泉のいい湯加減と温泉成分によって血流がよくなり、身体がリラックスすると共に、体中の細胞が活性化されるからでしょう。その逆は精神的ストレスによって、血管が縮んで血流が悪くなり、細胞レベルで不活性化して仮死状態になり、様々な病気を引き起こしてしまうことです。もちろんこれは素人の推測に過ぎないのですが、長年の人間観察からの結論です。
 しかし人を細胞レベルで活性化させるのは温泉ばかりではありません。精神的ストレスが人を仮死状態に追い込むように、その逆の事態である精神的解放が、心の解放が人を内側から(細胞レベルで)生き生きとした人生をもたらすことも事実です。聖書は私たちの心を押さえつけ、ストレスをかけているのは罪意識であると教えています。どんなに温泉で血流をよくして、気持ちよくなったとしても、お風呂から出た途端、罪意識に心が締め上げられて、逆戻りしてしまうのです。イエス・キリストは私たちのそのような罪意識を起こさせる罪そのものを取り去るために十字架にかかってくださいました。
      そのとがをゆるされ、その罪がおおい消される者は幸いである。
      主(神)によって不義を負わされず、
        その霊に偽りの無い人は幸いである。(旧約聖書詩篇32篇1~2節)
                                                                                                     
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